サム・アラダイス監督が隠し持っていたプレミア・リーグ残留争の切り札

絶えずストレスにさらされる仕事があるとすれば、人当たりが良いサム・アラダイスは間違いなくそんな仕事をしている。

ビッグサムと呼ばれるこの人物は、世界で最も過酷で競争の激しいスポーツリーグかもしれないイングランドのプレミア・リーグでサンダーランドAFCの監督を務めている。

ライバルチームは容赦がないし、オーナーの期待は高まるばかりだし(レスターが衝撃的な優勝を遂げ、弱小クラブであっても不可能はないと証明した今は特にそうだ)、サッカーファンは週末に監督を称賛する叫びを上げたかと思えば1週間後には監督解任の要求を大声で連呼したりする。

さらにその上に、サム・アラダイスとサンダーランドにとって毎シーズン恒例の「あの」時期がやってきた。

残留争いの最中、どっしりと構える

シーズン残り試合が3つしかない時点で、サンダーランドはリーグ17位、勝ち点差わずか1点で、かろうじて降格圏より1つ上の順位に踏みとどまっていた。誇り高くとも財政難に悩むクラブにとって、プレミア・リーグの残留争いは運命を左右する、のるかそるかの時期なのだ。

サンダーランドとそのサポーターたちにとって幸いなことに、7か月前に監督に就任した61歳のアラダイスには、秘かに隠し持つ切り札があった。

「1日の終わりに25分の時間をとって超越瞑想をしているんだよ」と彼は明かした。

「オフィスでそれをすることもあるけど、とても落ち着くんだ。私は熟睡できるほうではないんだけど、TMの研究結果によると30分の瞑想は2~3時間の睡眠に匹敵するらしい。TMをした後に少し気分が良くなるのはそのせいだね。」

また、TMをすることは、プレッシャーに対処するのに確実に役立つ。アラダイスは失望や不安を抑える対策として、リラックスするためのさまざま方法を試してきたことを認めている。

「このテクニックの実践は、この仕事から受けるプレッシャーに対処するのに役立っているよ。ボルトンにいたときチームにTMを採り入れたんだけど、選手たちからバカげたことを押しつけるなと不満が出る場合に備えて、TMをよく理解するために自分自身で試してみたんだ。」

ライバルに秘密を漏らすな!

サッカーチームの監督を務めた25年間で、サム・アラダイスは、素晴らしい試合をするためには、複雑な数値計算や科学的な厳密さが、ますます重要な要素になってきているのを感じている。そういう姿勢が身についているので、彼は、超越瞑想にすぐに飛びついたわけではなく、まず最初にTMに関する研究文献を読んでみた。

ブラックバーン・ローヴァーズの監督をしていた2009年に心臓の手術を受けたビッグサムはこう説明する。

「私はTMに関する科学文献を調べたのだが、それらを読んでみれば、TMをするとどうして血圧が下がったり、より落ち着いた心の状態を保てたりするのか、よく理解できるよ。TMをするのに、音楽のかかった静かな部屋に入る必要はなく、比較的静かな場所であれば、どこでも、いつでも、それをすることができる。そうすると元気が回復して、すっきりした気分で困難に立ち向かうことができるんだ。」

「TMの裏付けとなっている科学は、TMを正しいやり方で実践すれば実際に効果が得られることを証明している。TMのおかげで、私は監督という仕事のプレッシャーにうまく対処できている。だから私は今でもそれをしているんだよ。」

それほど明らかな効果を他のチームの監督たちにも教えてあげているかといえば、そうでもないらしい。

「同業者にはそのことは話さないよ。TMが彼らの助けになったら、うちのチームと対戦するときに彼らのチームが強くなってしまうかもしれないじゃないか。敵に塩を送らなければならない理由はないだろう?」と、サム・アラダイスは微笑んだ。

サンダーランドのスタジアム・オブ・ライトで行われる最終節の試合の準備をしているところだったので、彼は冗談半分にそんなことを言ったのかもしれない。

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